卒業生インタビュー

現場を調査する研究手法から
課題に立ち向かう姿勢を学びました

株式会社大林組 宮川 拓也さん (2013年建築学科卒業)

在学中

1年次

子どもの頃から建物が好きだった私。念願の建築学科に入学後、初めて専門的な技術を学んだ設計の授業がとても新鮮でした。

2年次

建築のさまざまな分野を学んでいくなかで、構造や設備に興味が湧いてきたのはこの頃でした。自分なりに将来に向けた道筋が見えてきました。

3年次

建築環境に科学的分析を取り入れた、建築学部の中ではちょっと異色な柳先生の研究に興味を抱き、このテーマを深めて自分の得意分野にしたいと研究室を決めました。

4年次

教室環境における空気質を調査

室内の環境課題に取り組む柳研究室で、大学の教室内の空気室に関する調査を行いました。教室に機械を設置し、微粒子やカビ、細菌などの発生状況を測定。東北大学、熊本大学、さらに中国の大学と連携し、各地のデータを分析して共有しました。時には先生と熊本大学まで赴いて互いの調査内容を報告し合うなど、アクティブに活動。こうしたまとまったデータは過去にはなく、共同研究によって大きな成果が生まれました。

室内空間におけるカビや細菌などを調べるため、微生物の培養実験も自分たちの手で行いました。

現在(2015年)

現場監督として経験を積んでいます

現在、都内の建築現場で現場監督として仕事をしています。建設工事におけるQCDSE(クオリティ、コスト、工期、安全、環境)の管理を担い、多くの人々と共同作業をする責任ある立場に、毎回気持ちが引き締まります。大学4年間で幅広く学んだ建築の素養という土台に、社会人としての経験を積み重ね、成長につなげていきたいです。少しずつできあがっていく建造物を見ると、この仕事を選んで良かったと心から思います。

教員からのメッセージ

現場の第一線で活躍し、今後も伸び続けてください

現場でがんばっているようすを聞いて、社会での成長ぶりを頼もしく感じています。建築はやはり現場あってのものなので、経験を積むほどにさまざまなことが見えてくるでしょう。大学時代に取り組んだ環境課題もその一つ。いつか仕事でも大学での研究を生かしてください。

「工学院大学 大学案内 2016」より転載

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