建築学科の研究室
建築学科の研究室
建物のライフサイクル全般に最新のICT技術を活用
「形状情報」と「性能情報」を有した建物のモデルを、コンピュータ上に構築するのがBIM(=Building Information Modeling)です。BIMを主軸に、建物の企画から始まり、設計、施工、維持管理まで、建物のライフサイクル全般にICT技術を活用する新たな仕組みを考えます。本研究室では、「建築構法」という、建物を〈作る〉上での標準的な分類体系と、「ファシリティマネジメント」という建物を〈使う〉上での「標準」も研究します。BIMを使った「新しい仕組み」の研究と「標準」の研究、この二つの間を行き来します。





建築が成り立つ社会・経済のシステムをデザインする
建築は極めて社会的な存在です。現代の高度で複雑な建築は、つくったり使用するプロセスで、人、もの、資金、情報など、膨大な資源を必要とします。就業人口の約8%が関わり、GNP約10%が投入されています。また、環境への配慮や、安全性、生産性、経済性など、私たちの生活と関係が深く、広い知見が求められています。こうした要求に応えるため、建築に関わる領域は拡張を迫られています。私たちが取り組んでいる「プロジェクトマネジメント」や「建築生産システム」も、このような課題を解決する研究領域です。





建物を壊して理解する安全な建物づくり
動物に体を支える骨があるように、建物にも体を支える骨(骨組み)があります。また、動物が進化するように、建物もまた技術の発展によって進化しています。建物を支える骨組みにも、さまざまな形式が誕生していくことでしょう。本研究室では、地震災害などから建物を守るため、骨組みを壊す実験や、コンピュータによる解析を通じて構造性能を検証し、安全な建物をつくるための研究に取り組んでいます。

建築からノーマライゼーションとヘルスケアを考える
乳幼児から高齢者まで障がいのある・なしにかかわらず、誰でも利用できる富山型デイサービス(現、共生型サービスの前身)の研究をしています。一般の利用者像が単一となる福祉施設と比べ、利用者が多様であるゆえ、利用者同士の交流様態は多岐にわたり、その他者との交流を求める人もいる一方で、中には在宅ケアの延長として自宅とは異なる環境に身を置かざるを得ない人もいます。人口減少・高齢化が進む中、住み慣れた地域での継続居住(エイジング・イン・プレイス)がうたわれていますが、どんなソーシャルネットワーク・サービスが継続居住をサポートできるのでしょうか。建築計画の視点から人々の生活をより豊かで良好なものにつなげることを考える研究です。




[学部]建築を通して尊厳ある生活を保障する持続可能な社会を考える
建築は、ヒトの生活や活動と切っても切れないかたちで存在しています。そして、良質な空間や環境が心地よいように、建築の良し悪しはヒトの活動の良し悪しにつながります。生活が便利になる一方で、地域のコミュニティ機能の衰退や他者との関係性に対する意識の変化は人々の価値観をより多様にし、情報化や国際化、都市化などの社会の急激な変化は世の中をより複雑に、不確実にしています。当研究室では、生活に密着した空間を対象に、ヒトが生きる場所をより豊かで良好な環境にするための研究をしています。ヒトと空間の関係を読み解き、関係をデザインすることで、誰もが安寧に暮らすことのできる環境や地域の拠点づくりに取り組みます。
[大学院]
人々がつつがなく慣れ親しんだ土地で暮らすことは如何にして可能だろうか。その人らしく生きる環境を存続することの難しさや課題はどこにあるのか。持続可能な生活環境とは、わたしは今いるべきところにいるという手応えのようなものを感じたり、ずっと住み続けられる場所として何となく愛着のようなものを感じたりしながら、地域文化や風土に根ざした安心や安全を確保していくことである。あらゆる人が社会から排除されることなく、安寧に暮らすことのできる環境構築について研究しています。





木を見て森と建築も見る
建築での木材利用の拡大は、健全な森林づくりや環境問題の解決に寄与できることから、木造建築物の需要拡大や木材利用技術の高度化が期待されています。そのため、住宅や社寺建築だけでなく、木材を使用した中大規模建築物なども増えています。ただし、建てて終わりではなく、建築物をながく使うことが重要で、地震が多い日本においては耐震性能が高い木造建築物を設計する必要があります。本研究室では、木造建築物や耐震要素の構造性能を実験や解析によって明らかにし、その性能評価法や設計法の構築を目指します。また、建築物のなかで木材をうまく使う方法、使いやすくする方法を考えます。



社会に役立つコンクリート技術の確立
建築物の構造体に使用されるコンクリートは、生コンクリート工場等で製造し現場で施工されます。コンクリートの使用材料は、セメント、水および骨材(砂や砕石など)などですが、天然資源の枯渇化が進み、副産物を原料とした骨材などが使用されています。材料の品質を適切に評価し、建築物に使用されるコンクリートの品質を確保し、社会に役立つコンクリート技術の確立を目的として研究に取り組んでいます。この研究は社会基盤整備に欠かせないものです。




材料保存戦略の上に立つマテリアルデザイン
人に生涯があるように、建築物にも設計-製造-施工-使用-解体-廃棄などの流れによる生涯があり、そのライフステージの節目節目に「建築材料」が何らかの形で関係しています。それらの建築材料が建物の一部として保存・活用されながら、長期にわたり住環境や地球環境を改善させていくためには何が必要かを戦略的に考え、具体的な技術開発を行います。多くの仲間とともに歩む研究活動を通じて、最終的には「建築材料の達人」になることをめざします。
研究室紹介動画





[学部]環境の名のもとに何でもやってしまう
環境という言葉は、何かを取り囲む存在を意味していて、環境学とは、これらの相互影響を理解・評価・操作しようとする学問です。従って建築環境学の対象は、人間を取り囲む衣服、椅子、室、建築、都市、と拡がり続け、とどのつまり、何でもありとなります。また、それらの関係性も、エネルギーなどの物理量で捉えるべきか、はたまた人間の心理量で捉えるべきか、答えは無いと思います。幸せなことに、建築環境学は自由にすべてを相手にできる分野です。最近の私の興味の対象は、建築エネルギーと不動産価値、人間行動のモデル化、建築環境史、計測装置の開発、など
[大学院]環境や設備を分析・評価し、モデル化します
建築環境工学では、人間を取り巻く環境を熱・空気・水・光などの切り口から捉え、建築的・設備的な仕掛けを施すことで人間と環境との関係性を変化させることで、生活の快適性を向上させます。当研究室は特に人間が熱的に快適(暖かさ・涼しさなど)に過ごすために必要となるエネルギーの定量化を専門とします。具体的には、省エネルギー化を水道光熱費の削減に結びつけて不動産価値として評価する方法や、エネルギー計算にあたって必要となる設備のシミュレーションの並列計算化などを研究します。
[学部]快適な建築環境の創造
建築は人間を包み込む物理的なシェルターですが、自然科学と社会・人文科学の接点に存在するものであり、それが建築の難しさとおもしろさになっています。そのため、どのようなテーマから建築を見据えるときも、単に数値的な答えを求めるのではなく、人間を原点とした一つの哲学として捉える必要があります。こうした発想に基づき、気候風土や社会にふさわしいシンプルで美しい次世代の建築と設備システムの創造を目標に、理論構築から具現化まで、幅広い研究活動を展開しています。
[大学院]
本研究室の大学院生はそれぞれ独立した研究プロジェクトに参画しますが、それらはすべて学外の企業から委託された研究である点に研究室の最大の特色があります。院生はそれぞれのフィールドで実際の建築を調査や、空調システムに関する実験や試作を行います。いずれも次世代の建築あるいは家具として実際に建設・製造されるものを対象としているので、企業における研究開発と同一の内容です。学外の社会人と十分に渡り合えるだけの能力と人徳が求められますが、インターンシップより遙かに実戦的なトレーニングです。
生活からより豊かな暮らしに繋がる建築を考える
建築は、人々の暮らしと密接に関連しており、計画論や事業論などに加え、私たちの生活を基盤とした生活から科学するという考え方も重要です。当研究室では、複雑化した現代社会の中で、利用者や地域のための施設計画とはどのようなものか、ユーザーの目線を大切に子ども施設や福祉施設に着目した研究を行っております。建築計画学と生活から科学するという2つの視点を大切に、より豊かな暮らしに繋がる建築とはどのようなものか調査研究から考えていきます。




効く制振の確立を目指して
制振構造は地震エネルギーを制振部材に吸収させて、揺れを抑えることで建物の骨組を損傷させないようにしており、過去の甚大な地震被害からその社会ニーズが増しています。制振構造の効果を最大限に発揮させるには、地震エネルギーを効率的に制振部材に伝える必要があります。制振部材と骨組を繋ぐ接合部が壊れてしまったり、エネルギーを伝えにくい仕組みになってると、制振の効果は発揮されにくくなるので、接合部の設計はとても重要です。しかし、制振構造の歴史は比較的新しく、その骨組と接合部に着目した研究は意外にも少ないです。本研究室では、鉄骨造の制振構造をターゲットにして実験と解析から骨組と接合部の挙動を解明し、設計法・評価法の確立に貢献していきます。


空気質の向上と省エネの調和
本研究室では室内空気質にかかわるあらゆる課題を研究テーマとしています。近年、とくに空調システムと微生物汚染の関係、ダンプビル(住宅を含む)に起因する子どものアレルギー性疾患の実態解明、オフィスビルなどの空気環境と居住者の健康影響の関連の解明、空調方式別における室内空気質改善策の構築などのテーマに力を入れています。また、本研究室では他の大学、国立研究所、民間の企業との共同研究を多数行っています。




[学部]大空間の建築を支える、強靭で美しい構造を追求する
ドームや体育館など、柱のない大空間の建築を支える構造を「空間構造」と呼びます。 空間構造では骨組が露出し、建築デザイン上重要な役割を果たします。従って構造には安全性に加えて美しさも必要になります。また建設費や建設時に排出するCO2の削減には、構造を可能な限り軽くつくることも重要です。その一方で、大空間施設は災害時に避難所になることが多く、大地震でも壊れる訳にはいきません。 山下研究室では、軽く、強靭で美しい空間構造を実現するための研究を行っています。
[大学院]ドームから一般住宅まで、「強」と「美」を追求
古代ローマ時代から建築の大切な要素といわれてきた「強・用・美」。建築構造学は、この「強」を担当し、地震や台風の多い日本で建築の安全に貢献。さらに構造は建築の形を決めるため、「美」の実現にも重要な役割を担ってきました。この建築構造学に、リサイクル可能な鉄骨(鋼材)を使った「綱構造」からアプローチ。綱構造は超高層ビルやドームなどの大型建造物から学校体育館、住宅まで幅広く用いられ、「強」と「美」に優れた建築を実現します。耐震シミュレーションや実験なども行いながら、今後の綱構造建築のあり方を研究しています。
研究室紹介動画
[大学院]鉄骨 / ドーム構造 / 免震・制振


















