建築デザイン学科の研究室
建築デザイン学科の研究室
デザインの内と外から新しい建築の可能性を探る
多くの優れた建築作品に学びつつ、豊かな空間体験や、望ましい人々の関係などを目標として、そこにしかないものを作るのが建築デザインです。その過程で、構造や設備はもちろん、環境性能や法規等の、ともすると制約にも見える諸条件に積極的に向き合うことで、新しい建築の方法が見つかることも多々あり、デザインを考えるとき、その内側と外側どちらにも目を向けるべきです。研究室では、建築や都市の魅力を共有するデザイン研究を進めながら、多角的に設計の手がかりを求め、新しい建築を作る方法を探求します。





理論と実践の両輪から保存・再生デザインを考えよう
近年は既存のストックを残して活用するための保存・再生デザインが重要な時代になりました。その対象は世界遺産や重要文化財の修復から古民家の改修に至るまで幅広く、手法や枠組みも多岐にわたり、既存のストックをより上手く生かすための知識と技術が不可欠です。このような状況の中で、当研究室では歴史・意匠・技術に着目して、活用方法(理論)を検証しながら、それを具現化する設計手法(実践)を探求することによって、保存・再生デザインを理論と実践の両輪から考えます。



[学部]さまざまな人たちと共生するデザインを考える
建物を使う人には、いろいろな人がいます。年齢、性別、身体的特性、言葉、社会的状況など、多様な側面で異なるアイデンティティを持った人々が共生するのが社会です。こうしたさまざまな人の多様な要求と建物とのバランスを追求する研究をおこなっています。
[大学院]医療福祉施設の療養環境と治療環境に関する研究
病院や高齢者施設(住宅系の施設も含む)を対象として、1. 震災や水害などに対するBCP(事業継続計画)に関する研究、2. 転倒・転落・挟み込みといった事故の対策に関する研究、3. 院内感染対策に関する研究、4. 医療・介護サービスの質と施設環境との関連に関する研究、5. 医療・福祉施設の維持管理に関する研究、6. 地域における保健・医療・福祉サービスの提供体制に関する研究、などを行っています。できる限り実際の計画事例に基づいたフィールドを研究の対象とします。




新しい建築・都市のプロトタイプデザイン
本研究室では、急激に変化する社会状況に対して、「建築デザインに何が可能か?」という、やや大げさな問いを掲げ、その答えを学生のみなさんと一緒に探します。建築デザインの新しい手法、プロセス、取り組むべき問題・対象を研究し、実践に生かします。具体的な活動はデザインゼミ(まなぶ)とプロトタイピング(つくる)から成ります。建築設計の考えることとつくることの楽しさを学びます。2014年度に設置された研究室です。研究室の空間とコミュニティーのデザインに参加してください。活動内容に関する積極的な提案を歓迎します。



インテリアデザインを軸にあらゆるデザインを探る
あらゆる経済活動においてデザインは必要不可欠なものとなっています。その中でも日本のインテリアデザインは、アートやファッションと接合し、商環境を通して独自の空間デザインを展開してきました。我々は、日常の生活における全ての場面で無意識のうちにインテリアデザインと密接にかかわっています。本研究室では、実際の空間体験を通して、社会におけるインテリアデザインの役割とその可能性を探ります。またインテリアデザインのみにとらわれず、空間という大きな領域を研究対象とします。




建築プロダクトデザイン/モノと空間の共生
建築プロダクトデザインとは、建築とプロダクトを融合させ、共に暮らしを支える、共生のデザインといえるでしょう。建築とプロダクトの間にはくらしを楽しむヒントがあります。長い間、人々は空間を持ち運び有効に使う方法を探ってきました。歴史をひもとけば、ルイ·ヴィトンの旅行範に収まる折畳み式ベッドに始まり、フラーの移動住宅、プルーヴェのプレファブリケーション、黒川紀章の中銀カプセルタワーといった事例があります。 建築プロダクトデザインは、 「建築家具/建築の機能を併せもつ家具」と「モバイルアーキテクチャー/家具のように移動可能な建築」というふたつの切り口からモノと空間の領域を横断します。





建築の継承と更新を考える
私たちは長い歴史の一員です。そして過去の優れた建築を学ぶことは、これからの新しいデザインをタフにします。研究室に通底するテーマは「継承と更新」。学部生はまず最も身近な建築である「住宅」に取り組みます。戦後日本の都市住宅を対象に、建築家の思想や設計手法を学び、名作住宅を実際に体験して、スケール・素材・ディテールから「原寸大」の建築感覚を身につけます。大学院では様々な環境における集落や集合住宅を対象に、歴史と現代をつなぐ設計手法を考え、形にします。頭と体をフルに動かし、未来への射程を手に入れましょう。
研究室紹介動画



ヨーロッパなどの建築・都市のあり方を通じ多様な発想や価値観を
建築は、さまざまな人間活動が営まれる場所です。そのため、つくるときも使うときも、たくさんの人たちの思いが反映されます。建築の歴史を学ぶことは、各時代の考え方や価値観を知ることであり、文化の異なる外国の歴史的建築にふれると、その幅が広がり、とても有意義です。本研究室では歴史的建築の研究を通じ、建築はもちろん、それぞれの時代の考え方や価値観を知り、世の中のさまざまなことを見て判断する「目」を身につけていきます。教員自身は、ヴェルサイユ宮殿に代表される絶対王政時代の建築を中心に研究を進めています。

[学部]コミュニティデザインを軸とした建築及びインテリアデザインの研究
研究室では多くの自治体や住民団体の要請に応じたコミュニティのあり方やそのために必要なソフトやハードのデザイン提案を行っています。建築は人の営みのための単なるハコではなく、建築自体がコミュニティを誘発するような装置でなければなりません。それは建築の中で発生するアクティビティはもちろんのこと、建築を取り巻く経済や産業(農業や工業を含む)に対する影響も大いに持つべきだと考えています。具体的な研究提案をベースに建築を取りまく社会全体に対する提案から、ディテールに至るまでの空間デザインとなるまで、多くのことを経験してもらいます。また、中でも飲食/商業/流通については特に高いウエイトを占めており、継続的な研究と具体的なプロジェクトの推進までやっています。伊豆半島、富士山周辺の各自治体、八王子市などが主な活動フィールドになります。
[大学院]建築とまち、建築と人をシームレスにつなぐ
戦後数十年を経て現在の日本は成熟期を迎えて進むべき方向を模索し続けています。古いものの価値を再評価して、新しい価値も生み出していく。人口減少や高齢化社会、増加する外国人との共生など社会を取り巻く条件の変化によって、建築に求められる役割も変化しています。建築単体としての美しさや新しさの追求だけではなく、建築を取り巻くまちや人、そして環境との関係をどのようにデザインできるかが問われています。当研究室では、関東周辺の自治体や地域住民からの具体的な要望をもとに、実践的な研究と提案を行なっています。研究室で提案した建築や公園などは実際に具体化され、その利用状況などもモニターします。また、社会実験としてのインスタレーションやイベントも行い、ものづくりや空間づくりの楽しさや難しさを一緒に学んでいきます。





時代を後どりして身近な建築・都市空間を読み解く
災害が頻発し、人口減少期に入った日本では、これまでの建築や住宅、都市のあり方は自明ではなくなり、その存在意義が問われています。そこでは時代を先どりするより、歴史的な観点から現在の位置づけを問う、言わば時代を後どりするような考察が必要です。本研究室は建築と都市を一体的に捉え、実証研究とフィールド調査を行うことで、身近な建築・都市空間を読み解きます。そして、ストックをマネジメントすることが重要となった現在、今ある全ての空間を歴史的資源として捉え直し、保存・再生とまちづくりや建築設計をつなげようとしています。



21世紀にふさわしい建築のあり方をめざしたデザイン
私たちが抱える難題のひとつが地球環境問題です。この問題を解決するには建築のあり方が深く関わっていて、私たちの生活そのものも見直していく必要があります。そこで、建築や都市、人々の生活をどのように変えていけば良いのか。さらに、それはどうしたら可能なのか。こうしたテーマに対する設計案を、デザインという観点から具体的に示すことを目標に研究と制作活動を行っています。地球環境問題を踏まえた21世紀にふさわしい建築をめざして、多方面から先端的なアプローチを展開しています。



複雑な現代社会の中で、建築をつくるための研究
複雑な現代社会の中で、建築をつくることを念頭において研究活動に取り組みます。偉大な建築家たちの建築作品を分析すること、実際にそこを訪れ実測すること、さらに都市や集落、公共空間を調査し、観察することなどさまざま手法を用いることで、建築や都市の本質を探っていきます。そしてその学びの中から、これから私たちはどんな社会を目指していたいのか、どんな暮らしや人との関わりをしていきたいのか、調和のとれた地球環境とはなんなのかを考えていきます。
















